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『あなたをすこし脱いだりもする』02/16/2014/04256 [日刊忘れ女たち]

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18:47:27 Madam Silk 02/15/2014





   あなたをすこし脱いだりもする




ひかりの斑のなかで
あたしはあなたを着たりする
微笑みながら水色の旗をなびかせ
風の滅んで行く方向で
あなたをすこし脱いだりもする

だれにも頼む必要のない
草の屈伸が風に揺れて
こゝろが滅びてゆかないように
薄荷を舐めながらかく乱を祓う
あなたの飛ぶ服は夢なのだろうか

太もものあいだのゼリーの音色よ
あたしはあなたをこゝろで着たい
「あたしはあなたを唄いたかった」
夏には和綴じの本の感じで
冬にはつめたい指揮棒をふって
あなたの飛ぶ管(くだ)は夢なのだろうか

そのソラの
あなたに接続(つな)がる
その飛ぶ管(くだ)に祈ろう

水色じみたあなたの体力を
あたしはくしゃくしゃな祈りの運河を昇ろう
ソラは風にこう云ったそうだね
「おれたちは古びているが滅びはしない」
あたしはなにに祈るのか当惑気味だった

その水色の薄い蝶のような飛ぶ管(くだ)に祈ろう
もしもなにかに焼かれた壁のところどころを
ふるえずに守っているおとこに出会えば
あなたの智覚が触っていった
あたしの濡れた臑をすこしずつ乾かしながら
軽く会釈して昇ってゆこう







 *<第1052回詩人の聲>で朗唱した『管(くだ)』(2000年詩集「管(くだ)」より)を改作した。


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