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忘れ女たち04/20/2011 [日刊忘れ女たち/忘れ女日報]

日刊忘れ女たち04/20/2011/03472


   離れ石を濡らす♪のように




あらかじめ心得ておく必要がある
こころの石灰岩を
営業上の人徳を
半歩前に進みはにかむソナチネを
壁は視ているよ
好きだった表彰台のうえのローレライを
鼻垂らしのことばの不潔が
折れ線の愛情表現を谷折りにしている
分解しないでください
跨いでいって忘れてください
国際的な糜爛(びらん)を泳ぐ
あなたはあしたもひとりで脱げない靴下を
あたしはきっと追いかけてゆく
振り向かれぬ悔いは乾いて
離れ石を濡らす♪のように







忘れ女日報04/20/2011 tokyo-ukima-08

一週間たった。まだまだ、ながい春休みが続く。「被災地区外」の住民であるのにわたしはもうすっかり<いつも揺れていると感じる>ようになってしまった。ほら、揺れているよ。



     目ざとさを洗いながせと会議は続く

     命よりいま喰うあす喰うあなた喰う

     ひきかえせシンデレラ城より魔境より

     無作法を嫌う元カノ暴走をせよ

     烏賊が死んでいる病院へは行かない





忘れ女たち04/17/2011 [日刊忘れ女たち/忘れ女日報]

日刊忘れ女たち04/17/2011/03469


   敵艦




あたしは正座する
吹き出しはしなやかな船のなか
掘削機のはるか後方を予科練の歌が海に雲を溶いている
数十秒の言づてをはにかみながら
交わるうちに蠅は蒼くなる
若い血潮の予科練の*
鉢形の響銅(さはり)を鳴らす
不可解を積んで漁師たちが後戻りしはじめる
締めつけるわずかな工具で
ふたりとも殴られた最悪の心細さのなかで
目を近づけて芯に触れさせる
腕はくろがねこころは火玉*
こころと仕合わせは違うのだよ数え方がな
蛇腹の祈り不明をまもるための紫煙をくべる
幸福だだれになにを云われようと微塵の圏を
動かそうとするちからを捨てて
扉を開ける吹き出しが祈りの数だけ浮かんでいる
祈りを捧げないもののこころも裏返ってある
酩酊する皮膚を一枚はぎながら
声帯は足裏をたずね喜ばぬもの喜ぶもの
その双方から奉仕されている
ぐんと練れ練れ攻撃精神*
この古びたマクドナルドの紙コップを葬って幸福感とし
銛(もり)の重さを量り腰かけているものを慰めようとする
蒼い蠅がまた増えている
祈りを強めたせいなのだろうか
あたしの背がまるまり
群集のなかに母は消えた



   *『若鷲の歌』作詞:西条八十、作曲:古関裕而




忘れ女日報04/17/2011 tokyo-ukima-05

日曜なのでずっと続いているマンションの外壁工事は休み。ひさしぶりに窓を開け放つ。すこし寒いががまんしよう。あれ、選挙カーがなにか云っている、



     はかりごと瞳を投げた馬女

     知ってると云わない井戸の猫二匹

     地の下へほどけた帯を締めにゆく

     陽は真上ことばのなかに水溜まる

     永久と永遠のちがい長嶋茂雄




忘れ女たち04/16/2011 [日刊忘れ女たち/忘れ女日報]

日刊忘れ女たち04/16/2011/03468


   眼鏡ケースは忘れる




眼鏡ケースは音をたてた
濃くうすく薄くこく
楽しむことを知らない
開けてとじて閉じてあけて
自分がどこにいるかを刻みながら
まるで落ちるように笑う
のけぞる気持ちが開くまで
ぱたん ぱたん 音をたてた

熱くはない 燃えてもいない
暗やみの公園で 生まれてお詫びする
汁は引き締まり 死んでお礼申し上げる
どこかで一番を決める戦いが華やかに 生まれてお詫びする
いつのまにさよならを決める交合がすこし湿っぽく
死んでお礼申し上げる
便所のなかの線香花火よ
壺のなかに落ちてゆくことはない
落ちてゆくような気がするだけだ
ゆらゆらお詫びする
えらえら燃えてもいない

眼鏡ケースは希望や太陽の数より少ない
孤独で窓を閉め切っている
空腹で予科練の唄を思い出している
ぱたん ぱたん
生まれてお詫びする
死なないでお礼忘却し差し上げる
冷たいものを閉じ
笑い者を開ける
なにを包んでいるのかもうわからない
鎹(かすがい)がただ銀色のにじんだあたしを締めつける
あたしは希望や太陽よりすこし少ない
開け閉めそのものである
そら
もう思い出すことはできない







忘れ女日報04/16/2011 tokyo-ukima-04

仕事もないのでボランティアに行こうかと考え、それが嘘であることに気がつき、しばらくして嘘でないことに気がつき、詩を書いて確定申告書を作成し野球を視て飲んで寝る。こうして浮間に住んでいます。と書いてきて震度4。すこしずつ南下してきているような。。


     脚はいま不埒たどって曲がろうとする

     うすき川柳誌投げるあてなき単3電池

     がらがらの内野席Cで叫びたし屋根

     胸ふさぐ内科医の流しの下の骨に住む

     戦争中渋谷すくらんぶる通りますか





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