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忘れ女たち05/14~15/2011 [日刊・日報・無謀366]

『2011無謀なる366篇』vol.18/ジャックロンドン『焚火』瀧川元男 訳「百年文庫 20 掟 」より


以下引用〜

 男は打ちのめされた。死刑の宣告をたったいま聞かされたかのようだ。しばしのあいだ、坐りこんでたき火の燃えていたあたりをじっと見つめた。それからしごく落ちつきかえった。たぶん、サルファ・クリークの老人が言ってたとおりなんだ。道づれさえあったら、いま、危ない目をみずにすむ。そいつが火を燃やしてくれるんだろうからな。やれやれ、また初めから俺が火をつくらにゃならん。

〜引用終り   


臆病者の私は銭湯に通っていた小学生の頃、湯船につかりながらよく思ったものだ。北極圏で遭難したらどうなるんだろう、体験したこともない寒さの中で自分は気が狂って死んでしまうに違いない。その時どんな気分になるのだろう。その時、この湯船のあたたかさを思い出すのだろうか?ああいやだ、おそろしい、でもなんていまは温かくて安全なのだろう・・・。

『焚火』の男はそんなことを思わなかった。パイプをくゆらし「五十度以下ではクロンダイル地方を一人で旅をしてはならぬ」と言った老人の言葉と思い起こた。そして、仲間たちといっしょになって自分の遺体を発見する自分の幻影を視ながら、「あんたの言ったとおりだった、爺さん。そのとおりだった。」とつぶやいて、死んでゆくのだった。

凍死の恐怖は「安楽で満ち足りたもの」だった。こんな恐い話があるだろうか。ああおそろしい。通勤電車での帰宅の途上、58歳になった私はこんなふうに思っていたのです。

中断気味の「無謀366」。前回の「ホフマン/クレスペル顧問官」のvol.17(4/19更新分)からいきなり飛んでしまいました。ここまでが、「百年文庫 」全100冊300話通読の現在の到達点と云うわけです。やっと、20冊59話目です。
さて次回は・・・。







忘れ女日報05/15/2011 tokyo-yaesu-05/08




風の息あさの病いを入れ替える


携帯は眠ってる青いランプを点滅させて


頭痛あり猫眠りつつ風うごく


いにしえの鳥の慟哭老いてある


黄金も風物語午前五時






   
日刊忘れ女たち05/15/2011/03497



   神さまと青空




ごっちゃにする
神さまと青空をごっちゃにする
生きていると生きてイルをごっちゃにする
反芻と反省をごっちゃにする
朝六時
お寺の鐘が鳴り
病いなき時計がふるえた

顔を会わせば
青空はいつだってそう云うものだ







日刊忘れ女たち05/14/2011/03496



   ご飯みどりMacま白き 




並び過ごすものはない
吐き気の朝に鳥泳ぎ
ご飯みどり
Macま白き
真鍮をみがく

声が消え
存在の消えて
彼のいる
ああと云う
カーの扉のしまる音

わき上がる
ここちよきものが
倒れたままで
笑っていた電線よ
なにを待つ

爪の音優しさ
昨日の手拭
ありあまる
嘴の
光る声







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